【2】留学経験なし・理系大学院卒・社会人歴一年が直面した、海外生活の現実

※今回の記事は【1】アンナのキッチンが生まれるまでのつづきです。

 

ドイツに来てからどんなことに悩んでいたのか

ドイツに来るまでに何を経験し、何を学んだのか

今、どのように海外生活を前向きに過ごせるようになったのか

そしてこれからは海外生活に悩んでいる方へそれらをどんな形で還元していくのか

ついて、何回かに分けて書かせていただいています。

 

これまでの記事はこちら。

【1】アンナのキッチンが生まれるまで。

 

 

私は2015年冬に夫のドイツ駐在が決まったのをきっかけに入籍し、その年の春にドイツへやってきました。

 

当時25歳でした。

 

留学経験がなく海外の人との繋がりも特になかったので
初めての海外生活は分からないことだらけでしたが

 

海外生活に抵抗がなかったこと、大好きな彼との入籍が決まったことなどが後押しして

渡独の準備期間は「不安」というよりも「ワクワク感」のほうが大きかったのを覚えています。

 

しかしその一方で

就職して一年目で会社を辞めなければならないことに心のどこかで罪悪感を抱いていました。
大学院を修了したため25歳の時点で入社一年目だったんです。

 

 

会社は東証一部に上場している食品メーカーでした。
私はそこで営業職として働いていました。

 

営業の仕事は決して楽ではなかったけれど、

“「大切な人に毎日でも食べてもらいたいと心から進められる食品」を扱っている企業で働きたい”

という入社当時の想いに沿って営業活動ができたり、

 

食品メーカーさんとのコラボレシピを開発したり
日が昇るよりも早くから市場へ行って仲卸業者で研修を受けたり
幼稚園や小学校へ行って食育を兼ねたお料理教室を開催したり・・・

 

貴重な経験をたくさん積ませていただいていました。

 

 

入籍・海外移住が決まったのは
ちょうど担当先を数件割り振っていただいたばかりで

「これから成長してチームのみんなに恩返しをしていけるよう頑張ろう」
と考えていた矢先の寿退社だったんですよね。

 

会社の方から「おめでとう、頑張ってね。」の言葉を受け取るたびに
結婚の幸せを感じると同時に

職を失うんだ、この仲間の輪から外れてしまうんだ

と、どこか寂しく虚しいような喪失感があったことも事実でした。

 

当時の彼(現在の夫になるわけですが)から海外赴任と入籍、帯同の話をもらったとき
私のなかに迷いはありませんでした。

 

しかし実際に始まった海外生活の中では

初めての環境に目新しさを感じていたのも束の間、
やがて専業主婦であることへの劣等感、さらに言語の違いや孤独。。。

 

「自分」を保つのに必死で
得体のしれない不安に毎日押しつぶされそうになりながら過ごしていました。

 

何度も何度も

「あのまま働いていたほうがよかったのかな・・・」と悩み、

答えのないキャリアの不安のなかでもがいていました。

 

 

旦那様の海外赴任がきっかけで駐在妻となった方や
外国の方とのご結婚やお付き合いをして海外へ移住された方の中には

私と同じように「キャリアを一度捨てる決意」をした方が多いのではないでしょうか。

 

やっと仕事が楽しくなってきた、
それなりにキャリアを積んできた、
だんだんとお子様の手が離れてきて仕事復帰した、
もしくはこれから何か始めようかと考えている、

 

などのライフプランを一度リセットして、
「海外生活をゼロからスタートさせる」というのは

 

沢山の迷いや我慢があり、その結果の大きな決断だったかと思います。

 

 

海外生活は遊びではない。
でも仕事は失った。

そんな状況なのだから不安や喪失感があるのは当然なのかもしれません。

 

それでも当時の私には

相談できる友達も家族もドイツにいなかったので

 

まるで大切なもの全てを失って
自分だけが世の中から置き去りにされたように感じていました。

 

そんな暗闇の毎日が
前向きなものへとシフトしていくきっかけとなったもの。

 

それは意外にも日常のなかにありました。

 

 

つづく。

 

 

最後までお読みいただいてありがとございます!

 

 

駐在生活の不安を解消して 前向きに生きる『食卓から始めるマインドシフト』

ドイツ在住 料理研究家・海外生活アドバイザー アンナ