私の身体の中心は、
心とは別にアタマにあると感じる。

なんでもかんでも考える。

とにかく考える。

良い方向にも、悪い方向にも、

熱く考えすぎる。笑

そんな思考を言葉にしてみようと、

『アンナのアタマ』始めました。

「海外で暮らすってどういうこと?」

それを一言で表すのは難しい。

だからこそ、
元プロ野球選手のイチロー選手の
引退会見の言葉が忘れられない。

『アメリカで自分が外国人になったことで、
人の心を慮ったり痛みを想像したり、
今までなかった自分があらわれた。
辛いことから逃げたいと思うのは当然だが、
エネルギーのあるときに立ち向かうのは人として重要なことだと感じている』

これはイチロー選手が
「孤独を感じてプレイしていましたか?」
という質問に対して答えた言葉ではあるが、

冒頭の質問に対する答えとしてもぴったりだと思った。

海外で暮らすってどういうこと?

それはつまり、自分が外国人になるということだ。

母国語ではない
同じ民族ではない
選挙権がない(ドイツの場合は国籍を変える必要がある)
歴史も伝統も文化も違う

そんな環境でマイノリティーとして生きていく。

良くも悪くも自分が日本人であることを実感するし、
それがきっかけで日本の伝統や文化の美しさを再発見する人も多い。

特に日本にいる頃と変わらない!
日本にないものがたくさんあって楽しい!
海外ってお洒落!最高!

とだけ声を大にして言う人がいるとすれば
旅行気分に他ならないだろう。

少なくとも私の周りではそんな人は一人もいない。

外国人になったことで
『人の心を慮ったり痛みを想像したり』するということ。

何か壁にぶち当たった時に
『辛いことから逃げたいと思うのは当然だがエネルギーのあるときに立ち向かう』ということ。

特別な何かではない。

海外でらす毎日が、自分の心や考え方、生き方を成長させている。

ここに来てから自分のキャリアに悩んでいた時に
ドイツで出会った友人がかけてくれた素敵な言葉がある。

「日本にいた頃の仕事を辞めてドイツに来たとしても、
海外に住んでいるということ自体が立派なキャリアだよ!」

私はこの言葉に何度も救われた。

海外で暮らすということは

日本では当たり前のようにできていたことが
様々な理由からスムーズにできなくなることの連続だ。

保険、銀行、医療、住居、就労・・・

ありとあらゆることの法律が日本とは異なり
常識が異なり、知識もなく、

情報を取るには現地の言葉を読まなければならない。

日本でできていたことができなくなった。

その事実から、
まるで自分は無力で能のない人間になってしまったかのように
感じる人もたくさんいると思う。

でもそれは違う。

海外で暮らすということ。

そこで生きているだけで、素晴らしい経験だ。

初めは1ユーロと2ユーロの見分けも付かなかった。
バスも電車も乗れなかった。
一人で散歩も行けなかった。

そんな頃があったはず。

視点を変えてみよう。

海外で暮らし始めて来たばかりの頃に比べて、
できるようになったことは何だろう?と。

変わっていない部分が思いつかないくらいに、

海外暮らしを通じて成長していることに
気がつくことができるはず。